医者に殺されない47の心得 ★★★★☆

近藤誠さん著

『医者に殺されない47の心得』

を読み終えました。

 

評価は、星4つです。

 

話題のお医者さんによる話題の本というだけあって、

とても面白かったし、

勉強になりました。

 

この先生、

絶対に日本の医学界からバッシングを喰らっているだろうな、

(それなのに)よくやっているなー、

と思わずにはいられませんでした。

 

この先生が主張していることは、

医療の常識を覆し、

完全に従来の医薬業界を敵にまわしているようなものだからです。

 

「がんは放置に限る」とか

「病院には行かないほうがいい」とか、

「薬は飲まないに限る」とか。 

 

でも、

こんな先生がいてもいい。

 

内容の真偽は別として、

個人的には、

その勇気が素敵だなと思いました。

 

彼は慶應医学部で講師のかたわら、

外来も担当しているのですが、

この本のなかで以下のように述べられていました。

 

 「大学病院の外来なのに、がんの治療をしない」という、ある意味、奇跡的なことをここまで続けられてこられたのは、慶應義塾の「自由」「独立自尊」の精神のおかげと感謝しています。

 

たしかに、

こういう先生があの慶應にもいるんだと思うと、

なんなか捨てたもんじゃないなと思いました。

 

▽内容:

医療と薬を遠ざけて元気に長生きするための47の心得

病院に行く前に、かならず読んでください。

 

近藤誠さんといえば、

がん放置療法のすすめ

どうせ死ぬなら「がん」がいい

抗がん剤だけはやめなさい

など、

これまでの王道的ながん治療を真っ向から否定し、

自他ともに?「医学会の絶滅危惧種」と認める、

がん治療のキング・オブ・マイノリティ。

 

彼はこの本を出す前に、

菊池寛賞という賞をとっているのですが、

受賞にあたってこんなふうに言っていました。

 

私の医学界での受賞歴といえば「そんなこと言ったらダメで賞」とか「近藤をバッシングしま賞」といったものばかりだったので、今回、まともな賞をいただいて、とても嬉しく思っています。

 

医学への知識だけではなく、

こういった自虐センス?もお持ちになっていて、

それが一般庶民に受け入れられやすいのかと思います。

 

慶應の医学部を卒業して、

アメリカにも留学されている超エリートにもかかわらず、

偉ぶってないところも素敵です。

 

もちろん、

実際にお会いしてもないのに、

そんなふうに断定するのもどうかと思いますが、

少なくとも、

彼の著書を読んだ限りでは、

先生のお人柄は高慢には感じませんでした。

 

医者のなかにも、

本当にこいつマジむかつくな!

っていう人がいます。

 

巷でいわれるほど、

医者に限って高慢ちきが多いとか、

そんなふうには私は思わないのですが、

(医者じゃなくても偉そうな人はどこにでもいるし)

 

ことさらそこで「医者」が強調されるのは、

きっと我々のなかでは、

医者=人を助ける仕事に就いている人

という思いが強すぎて、

ホスピタリティ精神があるはずの人間なのにもかかわらず、

患者を見下すなんて何様だよ?!

と裏切られたような気持ちになるからだと思います。

 

他のサービス業と違って、

お医者さんに対しては、

すがりたい・頼りたい気持ちが大きい。

 

それだけに、

ちょっと失礼な態度をとられると、

突き放された感・裏切られた感も大きくなってしまう。

 

こういった医療不信が生じるのには、

そもそも以下の3つのような原因があります。

 

まず、

医師の人間性の低さの問題。

 

著者は、

医者を選ぶときの心得を

次のように説いていました。

 

「巨大図書館やインターネットで自分なりに幅広く情報を集める」「患者としての直感を大事にする」「あいさつをしない医者、患者の顔を見ない医者、患者を見下す医者はやめる」「説明をうのみにしない」「医者の誘導に気をつける」「薬の副作用、手術の後遺症、生存率をしっかり聞く」「質問をうるさがる医者は見限る」「いきなり5種類以上の薬を出す医者は、要注意」「セカンドオピニオン、場合によってはサードオピニオンを求める」「検査データやレントゲン写真は患者のものだから、臆することなく借りだす」

 

あいさつもできない、対等に話をしようともしない医者は、

医者とかなんとか言う前に、

そもそも人間ができていないわけで、

医者にすべてを委ねるのも危険だけれど、

そんな人間に委ねるのはもっと危険というわけです。

 

2つめは

日本の医療の仕組みの問題。

 

日本では戦後一貫して低医療費政策をとっていて、医者は「薄利多売」。欧米の医者が1日に診察する患者数は普通10~20人程度ですが、日本の医者は1日に40~50人診るのが普通で、先進国の中では「クレイジー」と言われる忙しさです。

 

このため、

日本の医療の充実度は世界でもトップレベル にあるにもかかわらず、

GDPに占める医療費は、ものすごく安い。

 

「患者からすれば、コンビニ感覚で医者にかかれる」けれども、

医者からすると、一人の患者に時間を割いているヒマはないし、

もうからないから薬だけはシコタマ出す。

 

最後に、

患者も医者を過信しすぎるという問題。

 

とりあえず病院に行けば、医者が何とかしてくれる。病気の専門家なんだから、病気の防ぎかたも治しかたも、よく知っているはず…。

 

こうした患者側の医療に対する過信が、

何かあったときの反動、

すなわち不信を招くというわけです。

 

近藤先生は、

 

病気の9割は、医者にかかったからといって治るわけでも回復が早くなるわけでもありません。

 

とおっしゃっていて、

 

(病院にかかった際にも)病院は、うかうかしていると命をとられます。決して「お任せ」にしないことです。

 

とまで警告してます。

 

医者を40年やってきた僕がいちばん自信をもって言えること。それは「病院に行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい」ということです。(中略)

信じる者は救われる、と言いますが、医療については「信じず、合理的に考える」ことがとても大事です。

 

いったん「自分の命のことは、自分で考えて決めよう」と決意すると、今判断の材料は、とても豊富です。「がん 放置」でインターネット検索しただけで、数十万件もヒットします。よりよい人生を、自分で切り開きましょう。

 

日本の医療制度は世界一と称賛されながらも、

不満も絶えない。

 

その水面下には、

医師・制度・患者それぞれの問題があるということを

私たちはもっと知っておいたほうがよいと思いました。

 

さて、本題。

 

筆者がこの本のなかで述べていたのは、

大きく4つです。

その1.極力、病院には行くな、薬も飲むな

・病院によく行ったり医療にお金をかけている人ほど早死している。

大学病院・日赤・がん研などの、大病院には行ってはいけない。患者の数が多い大病院ほど一人あたりの扱いがぞんざいになるし、実験台にもされるし、病院のメンツにかけて不要な検査を受けさせられる。

・ほとんどの薬には副作用があるため、極力飲むべきではない。

・血糖値を下げる薬を飲むくらいなら、歩くほうがマシ。

コレステロールを下げる薬を飲んだからといって病気は防げない。

・インフルエンザワクチンは、ウイルスが変幻自在すぎて、事実上効かないため、打たないに越したことはない(特に60歳以上)。ワクチンを打つくらいなら、人ごみに出ないほうがよい。

・安易な薬の服用や抗生物質の過剰投与は、病気や菌に対する身体の耐性を失ってしまい、耐性菌抗生物質が効かない細菌やウイルス)に蝕まれやすくなる

 

その2.健康診断(検診)は受けるな

・健康診断の基準値に根拠はない。裏(製薬会社や特定の医師のあいだ)で巨額のお金が動いているだけ。

・多少の高血圧・高血糖・高コレステロールは、老化現象であって病気ではない。

CTPETは極力避けるべし。CTは一度の撮影で、20ミリシーベルト放射能を浴びることになる。これは原発事故で国が避難目安にした被ばく量に匹敵。発がんの引き金になる。

マンモグラフィでしか発見できない乳がんは、99%以上が「がんもどき」。命を脅かす「本物のがん」ではない。乳がん検診は受けないか、受けても忘れるに限る。

・子宮頸がんの検診で見つかるゼロ期のがんも、99%以上が「がんもどき」。ワクチンも無意味。もし本物のがんでも、QOL維持のために、手術ではなく放射線治療を選ぶべき。

 

その3.がんは放置に限る

・世間で言われる癌には「がんもどき」と「本物のがん」がある。

・いくら早期で見つかろうが、「がんもどき」であれば転移はしない。だからQOLを下げてまで、抗がん剤や外科手術をする必要はない。

・逆に「本物のがん」であれば、どちみち助からない。その場合も、抗がん剤や無駄な手術は、逆にQOLを下げることになり、命を縮めてしまう。

・仮に転移があっても、症状がなければすぐに死ぬことはない。痛みや機能障害がでたときにはじめて痛み止めや放射線治療、外科手術をすればよい。

・胃がん・食道がん・肝臓がん・子宮がんなどは、放置すれば痛まず、もし痛んでもモルヒネで完璧にコントロールできる。

抗がん剤は、(血液のがんなどには効くが)「固形がん」にはつらい副作用と縮命効果しか及ぼさず、効いたように見えても、それは一時的に小さくしただけ。

・がんで自然に死ぬのは、すごくラク。がんが壮絶なのは、抗がん剤や手術によるもの。

・世間に出まわる怪しい治療法は、いずれも詐欺。「効いた」と思われているのは、そもそもが「がんもどき」であって、何もしなくても自然消滅する。また、放射線抗がん剤なども併用していると、本当はそっちのせいでがんが小さくなっているだけなのに、プラシーボ効果で民間療法が効いたと錯覚。

・自己免疫を高めてがん細胞を駆逐する「免疫療法」についても、効果は得られない。そもそも、人間の免疫システムが、がん細胞を敵と見なさないからこそがんが発生したのに、免疫細胞(NK細胞)ががん細胞を異物として攻撃し、駆逐することはありえない。

 

その4.健康の常識を疑え

コレステロールは減らさなくていい。

海藻ヨウ素)を食べ過ぎると、逆に甲状腺がんになりやすい。

・コラーゲンもグルコサミンも、腸のなかで吸収されてしまい、肌にも膝にも届かない(強制的に接種しても無駄)。

・日本人の高血圧症の98%以上は塩は関係なく、腎臓やホルモン、血管や血液の問題。

・コーヒーは、がん・糖尿病・脳卒中・ボケ・胆石・シワを遠ざける。1日に3~5杯程度飲むといい。

・石鹸もシャンプーも使わないほうが、肌も髪も丈夫になる。清潔にしすぎると、逆に悪い菌をブロックできなくなる。

・「心臓病でぽっくり」はウソ。ウッときてすぐ死ねる人は少ない。

・喜怒哀楽が強い人ほどボケない。よく食べ・笑い・話すなど、口を動かす人もボケない。よく歩く人もボケない。

 

 

個人的に私が印象に残ったのは、

がん放置論放置すれば痛まない説(痛んでもモルヒネでコントロール可能)。

 

これには、

当然、賛否両論ありまして、

 

たとえば、

東邦大学大森病院の緩和ケアセンター長・大津先生によれば、

 

「がん放置」は本当に楽なのか?というと、

決してそうではない、

がんは放っておいても必ず痛みを発現するし、

(近藤先生が断定する)モルヒネ放射線治療には限界がある、

と反対しています。

 

「がん放置」は本当に楽なのか?

 

大津先生は以下のように述べており、

 

がんは組織を傷害しますから、普通に痛みが出ます。抗がん剤が効いてがんが小さくなればそれで痛みが軽くなることが多く認められます。

 

がんに対する治療を全くしなかった場合はどうでしょうか? 本当に苦痛はないのでしょうか?
私は最初から最後まで一切、がんに対する治療をしなかった方も診療した経験がありますが、それでも痛みが出ますし、余命が数日ともなれば「身の置き所のなさ」が出ました。

 

症状や痛みを抑制するために、

抗がん剤の使用は有効であるし、

治療を一切放置するのではなく、

緩和ケアによる「鎮静」を施すべき

とおっしゃっていました。

 

大津先生に言わせると、

この本は、

患者さんの医療に対する不満や不安を解消させるため受け皿になっていて、

それゆえに支持もされているし、

書く側(つまり近藤氏)もそこを意識して説明するばかりに、

あえてグレーな部分を伏せてしまい、

読み手に誤解を与えている

と非難していました。

 

「近藤誠さんの本」の危険性とそこから学ぶこと

 

近藤さんの本は一般の方にわかりやすくして受け入れやすくするためにか言い切りが多く記してあります。一方でわかりやすさのため、正確さを多少以上犠牲にもしていると感じます。

 

特に物事の図式を単純化し過ぎた説明や、責任を一方に押し付けるような表現は、正確さを犠牲にしていることを認識しなければいけないでしょう。

 

なるほど。

これも勉強になりました。

 

私も含め、

いかに我々日本人がやはり医療と言うものに対し、

どれだけ過信気味になりやすいかがよくわかります。

 

正直、

読了後の私は、

近藤先生に傾倒した部分もありますし、

 

素直に、

そうなんだ!へぇ!

と思った部分も非常に多い。

 

でも、

どんなにフィーリングが合うお医者さんでも、

どんなに感じのよい先生でも、

言われたことを鵜呑みにせず、

自分のことは自分で決めるべきなのです。

 

実は近藤先生も、

本書内でそういうふうにおっしゃっているので、

彼自身としては、

自分の言っていることは正しいという自信があるけれど、

決めるのは患者であり、

患者もまた医者の言うことを鵜呑みにしてはいけない、

セカンドオピニオン、サードオピニオンまで求めたり、

自分で調べるなりすべき

と述べているのですが。

 

印象的だったことその2は、

健康診断や検診は、

もはや「神話」にすぎないということ。

 

私は腹部CTを2回受けたことがありますが、

もう40ミリシーベルト被ばくしていることになるのか!とか、

血圧やコレステロールの基準値に根拠はなく、

その数値が引き下げられることで

裏で製薬会社や医者たちがほくそ笑んでいるとか、

これはもう衝撃でした。

 

池田清彦さんも、

著書『他人と深く関わらずに生きるには』の中で、

病院にはなるべく行かない、

行っても医者任せにしてはいけない、

と指摘されており、

ご自身も健康診断やがん検診などは一切受けられていないと

述べられていました。

 

彼のこの自論は、

その他の著書

やがて消えゆく我が身なら』や

この世はウソでできている

でも展開されているので、

本当に健診反対派なんだと思います。

 

ちなみに、

日本に出回る薬の種類は、

世界的に見てもめちゃくちゃ多いらしく、

 

WHOは「270種類もあれば十分」としているのに対し、日本では1万種以上も認可されています。日本人の2010年度の医療費総額は36兆6000億円、総薬剤費の比率は23.6%と概算され、国民ひとり当たりに換算すると、先進国平均の2倍前後のお金を薬につぎこんでいます。

 

とのことです。

 

日本の医療制度って

本当にブラックというか、

無駄が多いですよね。

 

自分もその無駄にお世話になっている身で恐縮ですが、

平穏死という選択』のレビューでも書いたように、

保険制度をどうこうするまえに、

もっと効率を是正する方法なんていくらでもあると思うのです。

 

このままでは国民皆保険制度が崩壊すると言われて久しい今日この頃、
最近でもこんなニュースが流れていたりしますが、

 

4月から変わる「お薬」事情 飲み残し500億円、うがい薬61億円にメス


これだって行政の取り組みとしては「遅い!」としか言いようがない。


そもそも個人のカルテや投薬情報を統一化すべきで、
必要以上に薬を出して(売らせて)はいけないわけで、
そういう対策を先にしないで、
「お薬まだ残ってますよね~?」なんていちいち聞いたって、
そんなのは小手先の解決策でしかないと思います。

 

こういうことをやらない背景には、

何かしら胡散臭さを感じずにはいられません。

利権とか政界との癒着とか。

 

その『「平穏死」という選択 』で、

著者の石飛幸三先生は、

終末医療の在り方について述べられていましたが、

 

近藤先生もまた、

「安らかに死にたい・死なせたい」という本人や家族の希望にあわせて、

病院で必要以上に治療を施すべきではなく、

在宅医療で自然に逝かせるべきだと

おっしゃっていました。

 

ちなみに、

在宅医療で家で看取る場合には、

注意することが1つあって、

それは「点滴をしないこと」だそうです。

 

病院での点滴過剰は、

皮膚の不快感・痛みはもちろん、

肺に水分がたまったりすれば、

呼吸も相当苦しくなるそうで、

 

家でラクに死にたい、死なせたいと思うなら、持続点滴とは別れを告げる必要があります。

 

と指摘していました。

 

こうした点滴や、胃ろう・鼻腔チューブなど、

患者のことを思って作り出した方法が、

末期・終末期においては、

実は患者やその家族にとっては「おせっかい」になる。

 

多くの患者さんの最期を看取ってきた、

先述の石飛先生も、

これらは日本における終末期医療の悪しき風習として批判しており、

 

自然死というあり方を知らない医療従事者の一方的な押し付けであり、独りよがりなヒロイズム

 

と述べられておりました。

 

『平穏死という選択』を読んでも、

この本を読んでも、

共通して感じたのは、

 

結局、

私たちが病院大好きで、

医者の言うことなら信じて疑わないのは、

これまでの制度的な背景はもちろんありますが、

 

その根底には、

死はもちろんのこと老化すら否定している・否定させられている

という信条的・思想的な部分が多分にあると思いました。

 

人は誰でも、

意識するにせよしないにせよ、

本能的に死にたくない・老いたくないと思っている。

(by 小池龍之介さん『平常心のレッスン』)

 

生への執着が強すぎて、

それを科学(医学)は後押ししてきたし、

これからもまだ応えようとしている、

人間のほうもまだそれに与ろうとしている。

 

いわばこの果てしない需要と供給(途上)は、

死ぬことばかりか、

その準備段階である「老い」すら否定しまい、

結果として、

自然に老いること・自然に死ぬことができない世界を造り上げてしまった。

 

本当はどこかで供給をストップすべきなんです。

 

じゃないといつまでたっても、

医療の過剰供給・過信はなくならない。

 

血圧が高いことは単なる老化という生理現象なのに、

医療の世界では老化は病気と見なして、

 

血圧が高い=病気=悪い

あるいは

血圧が高い=老化=病気=悪い

と説明し、

医療行為を施して治そうとする。

 

誰が「老い」は病気と決めたのか。

医療の過剰供給を止めないことで、

真に喜ぶのは誰なのか。

 

そう考えるといかに私たちが、

得体の知れないものに、

うまく乗せられているかがわかります。 

 

日本の場合、

さらに法制度や医療システムの問題が加わり、

何かあったらすぐ病院に行く風土ができあがっていて、

あえて自然死できないようになったりと、

実はおかしなことがおかしなところで、

いろいろ起こっているというわけです。

 

下手に得体の知れないものたちに転がされないよう、

むしろ、うまく恩恵を受けながら、

今こそ我々一般ピープルも、

医療とお付き合いすべきなんだなと感じました。

 

つまるところ、

やっぱり自分の身は自分で守るしかないんだな、と。

 

これが本日の結論です。

 

■まとめ:

・これまでの医療の常識を否定し、ある意味、医薬業界を敵に回すことになる論説が多く、その説の真偽は別にしても、単純にその勇気がすごいと思った。

・日本の医療にはびこる不満・不安は、医師の人間性の問題、低医療費政策・国民皆保険制度という医療システムの問題、患者側にある医療への過信などに起因する。患者の医療過信については、そもそも我々現代人が、死や老いを否定している・否定させられていることが根底にあると思う。

・この本で著者が主張されていることは大きく4つ。①極力病院には行くな・薬も飲むな、②健康診断や検診は受けるな、③がんは放置に限る、④健康の常識を疑え。

 

■カテゴリー:

健康・医学

 

■評価:

★★★★☆

 

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